薬剤科の取り組み
チーム医療
◆感染制御チーム(ICT)/ 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
近年、世界中で薬が効かない(薬剤耐性<Antimicrobial Resistance:AMR>)微生物が増えていることが問題になっています。
当院でも多職種から構成されるこの2つのチームでAMR対策に取り組んでおり、薬剤師もチームの一員として積極的に関わっています。
抗菌薬て適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)は、抗菌薬の不適切な使用によりAMR微生物を発生あるいは蔓延するのを防ぐため、抗菌薬を適正に使用するための支援をしています。AST担当薬剤師は、たくさんの種類の菌に効果のある抗菌薬やAMR微生物に使用する抗菌薬など、特定の抗菌薬を使用している患者様のモニタリングや診療支援、抗菌薬使用慮うの定期的な評価、抗菌薬適正使用推進のための教育・啓発などの活動を行っています。
感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)では微生物の院内感染を防止するため、院内の感染同行の早期把握や感染対策を適切に管理するための活動を行っています。また、福井感染制御ネットワーク(FICネット)に参加し、他施設とも連携して感染対策を行っています。ICT担当薬剤師は、消毒剤の適正使用や衛生的な薬品管理、院内感染対策マニュアルの作成などの活動を行っています。
◆栄養サポートチーム(NST)
栄養サポートチーム(NST)は患者様の栄養状態を判定し、患者様個々に合った栄養管理を指導・提言することで、治療・回復・退院・社会復帰を図ることを目的とした医療チームです。医師・管理栄養士・臨床検査技師・看護師・薬剤師と様々な職種が集まって、栄養面に問題のある患者様について症例検討を行い、主治医に助言します。薬剤師も参加し、栄養療法に関する薬の情報を提供したり、輸液の選択などの助言も行っています。
◆心不全チーム
心不全んは原因疾患に応じた治療も重要ですが、治療の基盤となる「運動・食事・生活習慣の管理・適切な薬物治療の理解など」が予後を左右する重要なポイントです。患者様の生活に直結し、継続的に自身が取り組む(=セルフコントロール)必要があるのでそれぞれの専門家が介入します。
心不全治療は最近新しい治療薬が続々と出てきて、導入時には薬剤師としてチェックすべき点も多いですし、継続的な副作用のモニタリングが必要な薬もたくさんあります。また、心不全の患者様は複数の疾患が背景にあり、たくさんの薬を服用されます。薬物相互作用や副作用チェックはもちろん、アドヒアランスが得られるよう、患者様・ご家族に対して説明や指導をします。薬剤師の視点で介入するだけではなく、「多職種が協働・連携することで患者様の療養支援が大きく加速する」ことを意識して取り組んでいます。
教育・研修
◆新人教育
入社1年目に調剤業務、注射業務等の薬剤科の基礎業務を行い、その後病棟業務、委員会活動など活動枠を広げていけるようにカリキュラムを組んで教育を行っています。
自己研鑽のため研修会や学会に参加することもあります。
◆学生実習
薬学部5年生の長期実務実習を受け入れています。認定実務実習指導薬剤師を中心に医療の担い手として質の高い薬剤師の育成を目的としたモデルコアカリキュラムい沿った実習に加え、臨床現場における薬剤師の職務、職能を実感できるよう薬剤科全員で実務実習をサポートします。
学会発表
・第88回日本循環器学会学術集会(2024/3/8 〜 3/10)
委員会セッション(心不全療養指導士統括部会)
徳村 博子「ステージA/Bの療養支援にフォーカスした薬剤師の役割」
・第45回日本病院薬剤師会近畿学術大会(2024/1/27 〜 1/28)
谷口 仁孝「当院における左室駆出率が低下した心不全患者に対するベルイシグアトの使用状況」
三浦 美樹「医薬品の供給停止や出荷調整の対応について」
・第36回日本環境感染学会総会・学術大会(2021/9/19 〜 9/20)
前川 知子「当院における抗菌薬使用量の調査」
・医療マネジメント学会第20回福井県支部学術集会(2021/2/13)
徳村 博子「当院における薬剤師病棟業務報告書の活用」
・第29回日本医療薬学会年会(2019/11/2 〜 11/4)
水野 稜子「経カテーテル大動脈弁置換術施工後にApixabanを使用した2症例」
・第28回日本医療薬学会年会(2018/11/23 〜 11/25)
谷口 仁孝「トルバプタン投与後高ナトリウム血症により中止となり同入院中に再投与した2症例」
渡邉 美樹「当院における医薬品情報データベースの構築」
・日本薬学会北陸支部第129回例会(2017/11/26)
渡邉 美樹「経皮的冠動脈インターベンション後の抗血小板薬二剤併用療法における出血事象に関する調査」
・第27回日本医療薬学会年会(2017/11/3 〜 11/5)
谷口 仁孝「SGLT2阻害薬の投与におけるproBNPの変動の検証」
・第26回日本医療薬学会年会(2016/9/17 〜 9/19)
谷口 仁孝「当院における心臓血管外科手術後早期に開始したトルバプタンの評価」
・医療薬学会フォーラム2016(2016/6/25 〜 6/26)
徳村 博子「当院におけるNOACの使用状況と抗血栓薬併用療法の現状」
・第25回日本医療薬学会年会(2015/11/21 〜 11/23)
谷口 仁孝「ヒドロキシエチルデンプン製剤採用後の心・大血管系手術におけるアルブミン製剤の使用実態調査」
環境
◆休憩エリア
休憩時間には心身がリフレッシュされ、しっかりと業務に取り組むことができるように仕事場とは別にスタッフルームが設けられています。
業務の息抜き、気分転換、公私にわたる情報交換などスタッフ間の癒しと交流の場になっています。
(備品)冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、電気ポット、オーブントースター等
◆感染制御チーム(ICT)/ 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
近年、世界中で薬が効かない(薬剤耐性<Antimicrobial Resistance:AMR>)微生物が増えていることが問題になっています。
当院でも多職種から構成されるこの2つのチームでAMR対策に取り組んでおり、薬剤師もチームの一員として積極的に関わっています。
抗菌薬て適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)は、抗菌薬の不適切な使用によりAMR微生物を発生あるいは蔓延するのを防ぐため、抗菌薬を適正に使用するための支援をしています。AST担当薬剤師は、たくさんの種類の菌に効果のある抗菌薬やAMR微生物に使用する抗菌薬など、特定の抗菌薬を使用している患者様のモニタリングや診療支援、抗菌薬使用慮うの定期的な評価、抗菌薬適正使用推進のための教育・啓発などの活動を行っています。
感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)では微生物の院内感染を防止するため、院内の感染同行の早期把握や感染対策を適切に管理するための活動を行っています。また、福井感染制御ネットワーク(FICネット)に参加し、他施設とも連携して感染対策を行っています。ICT担当薬剤師は、消毒剤の適正使用や衛生的な薬品管理、院内感染対策マニュアルの作成などの活動を行っています。
◆栄養サポートチーム(NST)
栄養サポートチーム(NST)は患者様の栄養状態を判定し、患者様個々に合った栄養管理を指導・提言することで、治療・回復・退院・社会復帰を図ることを目的とした医療チームです。医師・管理栄養士・臨床検査技師・看護師・薬剤師と様々な職種が集まって、栄養面に問題のある患者様について症例検討を行い、主治医に助言します。薬剤師も参加し、栄養療法に関する薬の情報を提供したり、輸液の選択などの助言も行っています。
◆心不全チーム
心不全んは原因疾患に応じた治療も重要ですが、治療の基盤となる「運動・食事・生活習慣の管理・適切な薬物治療の理解など」が予後を左右する重要なポイントです。患者様の生活に直結し、継続的に自身が取り組む(=セルフコントロール)必要があるのでそれぞれの専門家が介入します。
心不全治療は最近新しい治療薬が続々と出てきて、導入時には薬剤師としてチェックすべき点も多いですし、継続的な副作用のモニタリングが必要な薬もたくさんあります。また、心不全の患者様は複数の疾患が背景にあり、たくさんの薬を服用されます。薬物相互作用や副作用チェックはもちろん、アドヒアランスが得られるよう、患者様・ご家族に対して説明や指導をします。薬剤師の視点で介入するだけではなく、「多職種が協働・連携することで患者様の療養支援が大きく加速する」ことを意識して取り組んでいます。
教育・研修
◆新人教育
入社1年目に調剤業務、注射業務等の薬剤科の基礎業務を行い、その後病棟業務、委員会活動など活動枠を広げていけるようにカリキュラムを組んで教育を行っています。
自己研鑽のため研修会や学会に参加することもあります。
◆学生実習
薬学部5年生の長期実務実習を受け入れています。認定実務実習指導薬剤師を中心に医療の担い手として質の高い薬剤師の育成を目的としたモデルコアカリキュラムい沿った実習に加え、臨床現場における薬剤師の職務、職能を実感できるよう薬剤科全員で実務実習をサポートします。
学会発表
・第88回日本循環器学会学術集会(2024/3/8 〜 3/10)
委員会セッション(心不全療養指導士統括部会)
徳村 博子「ステージA/Bの療養支援にフォーカスした薬剤師の役割」
・第45回日本病院薬剤師会近畿学術大会(2024/1/27 〜 1/28)
谷口 仁孝「当院における左室駆出率が低下した心不全患者に対するベルイシグアトの使用状況」
三浦 美樹「医薬品の供給停止や出荷調整の対応について」
・第36回日本環境感染学会総会・学術大会(2021/9/19 〜 9/20)
前川 知子「当院における抗菌薬使用量の調査」
・医療マネジメント学会第20回福井県支部学術集会(2021/2/13)
徳村 博子「当院における薬剤師病棟業務報告書の活用」
・第29回日本医療薬学会年会(2019/11/2 〜 11/4)
水野 稜子「経カテーテル大動脈弁置換術施工後にApixabanを使用した2症例」
・第28回日本医療薬学会年会(2018/11/23 〜 11/25)
谷口 仁孝「トルバプタン投与後高ナトリウム血症により中止となり同入院中に再投与した2症例」
渡邉 美樹「当院における医薬品情報データベースの構築」
・日本薬学会北陸支部第129回例会(2017/11/26)
渡邉 美樹「経皮的冠動脈インターベンション後の抗血小板薬二剤併用療法における出血事象に関する調査」
・第27回日本医療薬学会年会(2017/11/3 〜 11/5)
谷口 仁孝「SGLT2阻害薬の投与におけるproBNPの変動の検証」
・第26回日本医療薬学会年会(2016/9/17 〜 9/19)
谷口 仁孝「当院における心臓血管外科手術後早期に開始したトルバプタンの評価」
・医療薬学会フォーラム2016(2016/6/25 〜 6/26)
徳村 博子「当院におけるNOACの使用状況と抗血栓薬併用療法の現状」
・第25回日本医療薬学会年会(2015/11/21 〜 11/23)
谷口 仁孝「ヒドロキシエチルデンプン製剤採用後の心・大血管系手術におけるアルブミン製剤の使用実態調査」
環境
◆休憩エリア
休憩時間には心身がリフレッシュされ、しっかりと業務に取り組むことができるように仕事場とは別にスタッフルームが設けられています。
業務の息抜き、気分転換、公私にわたる情報交換などスタッフ間の癒しと交流の場になっています。
(備品)冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、電気ポット、オーブントースター等