理事長 挨拶
これに先立つ1950年代から60年代にかけては、東京では女子医大教授榊原仟先生が日本の心臓外科の開拓者として大活躍をされ、数多くの命を救っておられました。
しかしその一方で、榊原先生の生まれ育った故郷の地である福井県はもちろん、日本海沿岸一帯の地域では心臓の手術を行うことは出来ず、一部の裕福な人や特別なコネのある人達だけが東京や大阪に赴いて最新の医学の恩恵に浴することが出来るという日々が続いていました。
「福井の地で心臓手術を!」という悲願のもとに、地元の人達の大変な献身、努力によって榊原先生を中心として設立されたのが福井循環器病院であります。
以来、福井という人口規模の小さな地域において循環器の専門病院という特殊性故の幾多の困難と闘いながら、最新の医療を実践し続けて参りました。
2014年には植込型補助人工心臓(VAD)、2015年には経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)、2019年にはMICS(胸腔鏡下弁形成術、置換術)の実施施設を認可を獲得し、これらの手術がすべて施行可能な施設としては北陸三県では当院のみであります。私たちは今後とも、「当代最高の循環器病の医療を、この福井の地で!」という言葉を使命として、更に次の新しい半世紀の歴史を創造すべく職員一同頑張って参りたいと思います。
今後とも福井心臓血圧センター・福井循環器病院の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
院長 挨拶
最近では高度心不全患者さんに対する補助人工心臓植え込み施設認定、カテーテルで大動脈弁を置換するTAVIと呼ばれる手技の施設認定を獲得し、心臓移植以外の循環器治療はすべて行える病院として成長致しました。
今後超高齢化社会が不可避の現実として控えており、医療社会も更に難しい局面を迎えることが予想されますが、我々は職員一丸となり地域の皆様に密着した最高水準の循環器専門治療を提供していく所存でございます。今後とも福井循環器病院に温かいご理解ご支援を宜しくお願い申し上げます。