経カテーテル大動脈弁留置術 TAVI
経カテーテル大動脈弁留置術 TAVI: Transcatheter Aortic Valve Implantation
TAVIは重症大動脈弁狭窄症の患者さんに対して、カテーテルを使って人工弁を留置する新しい手術方法です。
基本的には開胸(胸を大きく切開すること)せず、また心臓も止めずに治療を行うため、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。ご高齢で体力が低下していたり、他の併存疾患のため、従来の外科的大動脈弁置換術が困難な場合、このTAVIが適応となります。
基本的には開胸(胸を大きく切開すること)せず、また心臓も止めずに治療を行うため、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。ご高齢で体力が低下していたり、他の併存疾患のため、従来の外科的大動脈弁置換術が困難な場合、このTAVIが適応となります。
大動脈弁狭窄症
大動脈弁は心臓の左心室と大動脈の間にある弁です。
大動脈弁狭窄症は、この弁が硬くなり、うまく開かずに、血液の通り道が狭くなる病気です。
狭窄が進行し、重症化してきますと胸痛・息切れ・動悸・むくみ・疲労感・失神といった症状が現れます。
このような重い症状を伴う大動脈弁狭窄症の患者さんは約半数が2年以内に亡くなってしまうという報告もあり、重症化する前に治療(手術)を行うことが大切とされています。
TAVI
当院では、主に足の付け根の動脈(大腿動脈)からのアプローチでTAVIを行なっています。患者さんの血管の状態に応じて、肩の血管(鎖骨下動脈)や心尖部からアプローチする場合もあります。
現在当院では下記の2種類の弁が使用可能です。患者さんの弁の状態・カテーテルを挿入する血管の状態などを考慮して、最適な治療を行っております。
現在当院では下記の2種類の弁が使用可能です。患者さんの弁の状態・カテーテルを挿入する血管の状態などを考慮して、最適な治療を行っております。
福井循環器病院の実績
当院は2015年8月5日にTAVI施設基準に合格し、2015年12月に第1例目のTAVIが実施されました。
2019年9月に通算100例に到達し、2020年10月現在145例のTAVIを実施しております。
また現在TAVI実施医(SAPIEN3)が3名在籍しており、より多くの患者さんに対応できるようになっております。
TAVIを行うためには、循環器内科・心臓血管外科・麻酔科およびコメディカルによるハートチームの存在が不可欠です。
当院は心臓専門病院であり、より重症な患者さんに対しても迅速に対応できるシステムが構築されています。
TAVIチーム一丸となって、患者さんにとって最適な最先端の治療を行ってまいります。
2019年9月に通算100例に到達し、2020年10月現在145例のTAVIを実施しております。
また現在TAVI実施医(SAPIEN3)が3名在籍しており、より多くの患者さんに対応できるようになっております。
TAVIを行うためには、循環器内科・心臓血管外科・麻酔科およびコメディカルによるハートチームの存在が不可欠です。
当院は心臓専門病院であり、より重症な患者さんに対しても迅速に対応できるシステムが構築されています。
TAVIチーム一丸となって、患者さんにとって最適な最先端の治療を行ってまいります。