日々の外来では、乳児検診や学校検診の精密検査や先天性心疾患手術前後の管理などが中心となっており、新生児から学童期、さらには成人の患者様まで幅広い年代にわたる各種ご紹介に対応させていただいています。
手術が必要な患者様については当院心臓血管外科小児担当医との連携により術前評価から入退院に至るまで一貫した診療体制をとっています。
 
 また昨今では先天性心疾患の手術成績や内科管理技術の向上とともに成人期に達した術後遠隔期の患者様のフォローをどうしていくかが問題となっていますが、当科ではそのような状況に対応すべく「成人先天性心疾患科」を併せて標榜し当院循環器科との協力関係のもとに小児・成人の垣根を越えた診療を行っています。小児期に手術を受けたがその後受診が遠のいてしまいご心配という方、生まれつきの心臓病を持ちながら本県に転居されたがどこに受診していいのかわからないという方におかれましては当科にご相談いただけましたら幸いです。
 
 当科外来は月曜日から土曜日の午前中毎日行っており、午後は入院患者さんの診療や心臓カテーテル検査が中心となっています。専門診療のみならず一般小児科診療にももちろん対応しております。また予防接種外来を設け定期予防接種に対応しています。
 
 小児期の心臓病は軽症なものから難治なものまで様々ですが、近年の診療技術の飛躍的な進歩により多くの患者さんが元気に社会生活を送れるようになってきています。
適切な病状把握と診療方針をお示ししつつ患者様と共に前向きに歩んでいけるような診療科でありたいと考えております。
 
施設認定：日本小児循環器学会専門医修練施設
　　　　　日本成人先天性心疾患学会専門医連携修練施設