医療法人 福井心臓血圧センター / 福井循環器病院

0776-54-5660(代) 〒910-0833 福井市新保2丁目228番地
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病院紹介

弁膜疾患
開院当初は、本邦ではリウマチ熱という病気が全盛であり、硬く可動性の悪くなってしまった弁をいかに治療するかが問題でしたが、これに対しては弁置換手術が主たる治療法でした。今でも弁置換手術は重要な位置を占めてはいますが、最近は特に僧帽弁閉鎖不全症(逆流を起こします)対する弁形成術や、大動脈弁疾患に対する前述のRoss手術(若年者に限られますが…)や弁形成術などを積極的に取り入れております。
人工弁置換患者さんは一生ワーファリンという血栓予防の薬が必要ですが、これらの手術の目的はいかに患者様をワーファリンの紐縛から解き放つかということに目的が置かれております。
一方、加齢や動脈硬化による大動脈弁狭窄症の増加も近年目立ちますが、これに対してはワーファリンを必要としない生体弁の使用が最も良く、高齢者においては20年近くの耐久性が実証されております。
弁膜症に合併した不整脈:心房細動
○弁膜症に合併した不整脈:心房細動
弁膜症には、ある特定の不整脈がよく合併します。心房細動といわれるものですが、これ自体心臓の中に血栓が発生し、それがあらゆる臓器に血栓症を引き起こす危険性があるというやっかいなものです。現在は外科的に特殊な装置を用いて心房筋を焼灼する手術(メイズ手術)を同時に行い、約9割近くの方が正常な脈に回復されております。